後輩より一報が入った
咽頭癌で、頚部リンパ節メタのターミナルステージ。
腕神経叢への浸潤による、強烈な神経因性疼痛を主とした痛み。
チーム(主治医・麻酔科医・薬剤師・看護師)で関わって
ケタラール・テグレトール他 オピオイドは900mgにも及んだ。
頭頚部の患者はしっかりと自分のことが分かっている。眠いのが嫌だ!
と、リタリンまでも使用していた・・・。
社会的・精神的・・・スピリチュアルな面、すべてにおいて援助が必要で、
勉強させていただいた方だった。
最後は、ホスピスを望まれ転院されていった。

 「死」が受け入れられず、最後までがんと戦う!と頑張っていた。
 出血を何より怖がっていた・・・そして、希望通り安らかに亡くなったそうだ
 電話越しで、後輩と泣いた。
 こうやって、ひとり、ひとりと見送っていくのはつらい
 こんな仕事を選んだのだから仕方ないのだけど・・・そして、私たちの望む
 「安楽で苦痛のない死」を提供できても・・・悲しい・・・

 今日の、講義を思い出した。
 「人間はなぜ生きているのか」
 人生の初めは、その終わりのためにある と 講義の先生は言われた
 そうなのかな?
 「ワタシはなぜ、何のために生きているのか」
 探して行きたい・・・





彼がぽつりとつぶやいた  「桜がみられるかな?」            黙とう!!!